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紫外線防止成分とは。

紫外線を防止する成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の二種類があります。
日焼けを防止する目的は同じですが、肌への影響には違いがあります。



●紫外線吸収剤
吸収剤が化学反応により、紫外線を吸収し、 熱などのエネルギーに変換して紫外線が肌内部へ浸透して悪影響を及ぼすのを防ぎます。 メトキシケイヒ酸オクチル、オキシベンゾンなどの成分が代表的なものです。
UVAを吸収するものとUVBを吸収するもの、それぞれありますがUVB波吸収剤用としてよく使われます。



成分名

吸収波長

状態

特徴

パラメトキシケイ皮酸2エチルヘキシル(オクチル)

UVB

液状

最もポピュラーな紫外線吸収剤で溶解性がよく、吸収力も強い。

パラジメチルアミノ安息香酸2エチルヘキシル(オクチル)

UVB

液状

紫外線吸収力が強く、よく溶けるので、1990年頃まで、世界中で最も多く使われていたが、発ガン性物質(ニトロサアミン)ができる可能性がアメリカで報告され、最近は使用量が減少している。

オキシベンゾン(ベンゾフェノン3)

主にUVB

粉状

UVBからUVAまで広く吸収する性質を持っているが、吸収力はあまり強くない。色素の退色防止目的で配合されることも多い。

サリチル酸2エチルヘキシル(オクチル)

UVB

液状

紫外線の吸収力は強くないが、他の紫外線吸収剤と組み合わせて相乗効果を目的として配合されることがある。

4-tert-ブチル-4-メトキシ-ベンゾイルメタン

UVA

液状

UVAの吸収剤として強い吸収力を持つが、溶解性が悪い。(アメリカではOTCの紫外線吸収剤として認可されていない。)




<長所>
油に溶かし使用するため、化粧水・乳液・クリームにと多彩な形態が可能である。 また、このことは肌へのフィット力のある製品が作りやすく、汗に流れにくい製品にすることが可能である点、扱いやすく安定した紫外線防止効果が期待できる。



<短所>
接触性皮膚炎や、光接触性皮膚炎のアレルギー反応を起こす確率が高いのが欠点である。皮膚炎を起こしていても気づくことが少なく、シミができて詳細に調べると、接触性皮膚炎が原因と判明するケースが多い。時間の経過とともに防止能力が低下する。


●紫外線散乱剤



主に粉体で、肌の表面で受けた紫外線を物理的に、乱反射させて逃がし、 紫外線が肌の内部へ侵入して悪影響を及ぼすのを防ぎます。
白色顔料である酸化チタンや酸化亜鉛、代表的な着色顔料の酸化鉄が、おもに物理的に紫外線を散乱させる主役です。紫外線の波長域に選択性があまりなく、紫外線全体を散乱させるUV防止剤として、有効で広く使用されています。



【主な紫外線散乱剤】



成分名

状態

特徴

酸化チタン

白色の粉末

付着性に優れるので、白色顔料として化粧品に広く使用されている。

酸化亜鉛

白色の粉末

収斂作用、消炎作用、弱い防腐作用がある。




<長所>
無機物であるため安定性が高く、皮膚に対する安全性において信頼できる。 UVA・B波ともに防止する。



<短所>
材料が粉体なので、肌からはがれやすい性質であるため、塗り替え、付け替えを怠ると紫外線防止能が低下している場合がある。



日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が、いっしょに配合されているものが多く、両方の長所を生かすことで紫外線防止効果を高めています。



しかし、それぞれの成分がどう肌への影響を及ぼすのかや、近年話題の紫外線散乱剤のナノ化については、注意が必要です。紫外線散乱剤をナノサイズまでに細かくすることにより、紫外線散乱効果を高めることはできますが、ナノサイズとは、私たちの体を作っている細胞にすっぽり入ってしまう細かさです。



一度、細胞の中に入った散乱剤は洗顔などで簡単に落すことができません。政府機関もやっと最近になって、ナノ粒子の人体に与える影響について調査を始めたばかりです。また、これらの粉末が敏感肌に対して刺激を与えるのも事実です。



一方、紫外線吸収剤は、防腐剤のパラベンなどと同じ化学構造を持っているため、長時間肌に接すると皮膚刺激が強く、活性酸素を作る原因にもなります。


SPFやPA値が高ければ高いほど、吸収剤や散乱剤を多く含み、肌に負担をかけてしまう可能性があります。 日本では、今のところ「SPF50+」の商品があるようにSPF値の制限はありません。そのため、SPF値が高いものには、吸収剤と散乱剤の両方、特に吸収剤を多く配合している場合があります。


手前味噌ですが、Give&Give化粧品のUVAアンドBプラスCは、安全性が未確認の紫外線散乱剤は使用せず、紫外線吸収剤を使用しています。さらに、紫外線吸収剤をまるごとシルクのタンパクに包みこむことで、先ほどの刺激のある成分が肌へ直接触れず低刺激を実現いたしました。 しかし、肌への優しさの反面、水で簡単に落ちてしまう欠点もございます。



日焼け止めクリームを使用する場合は、お使いいただく商品の長所・短所をしっかりと確かめた上で、ご自身のお肌にはどちらが良く、生活スタイルによってはウォータプルーフの商品をお使いいただくなどの工夫が大切です。